それは、前触れもなく突然やってくる。


気付いた時には、あたしもきっと蹴落とされている。


そして、今の景色を見ることが出来なくなっている。


もしかしたら、あたしは隼人のことを信じていたのかもしれない。


この世界で、この街で、隼人だけはあたしのことを認めていてくれていると。


それを、否定された。


あたしより、ハナちゃんがこのお店のナンバー1に相応しいと言われた。


もう、誰も信じてはイケない。


信じるから、傷つくんだ。


どうしてあたしは、同じことを繰り返してしまうんだろう。


母親の時、輝の時、、、。


人と深く関わらないで、当たり障りなく生きて行こうって決めたのに。


あたしは、1人で生きていくんだ。


そう自分に言い聞かせ、仕事をした。