だから、今までお客さんと枕なんてしたことない。


自分の持っている術で、ここまで生きてきた。


でも、ラストの日までここに居る為ならあたしは使えるもの全部使ってやる。


「痛っ」


隼人は急にあたしの腕を引っ張り、隼人の部屋に連れて行かれる。


やっと痛みから解放されたと思ったら、隼人に押し倒される。


ベットの上で背中に痛みはないが、目の前には隼人の顔がある。


「さっきの言葉、本気で言ってるのか」

「隼人こそ、ハナちゃんがあたしに勝てるとでも」

「それはハナ次第だって言ってんだろ。でも、俺はハナがナンバー1になることを望んでるよ」


よくもあたしが居る前で、そんなことを言えるものだ。