なら、あたしは?


あたしはこのままでいいのだろうか?


あたしだって、お客さまに合わせてそれなりに努力はしてきたつもりだ。


でも、それでも今の地位を手放す日はきっと来る。


ラストの日は、ナンバー1のままで飾りたい。


なら、早めにこの世界から逃げ出してしまおうか。


そんなこと、出来ないくせに、、、。


いつだって臆病で、守られてばかりで、こんな自分が大っ嫌い。


これじゃ、母親と同じだ。


あの頃のように、誰かを愛する日があたしにはくるのかな?


「、、、隼人」


寝ている、隼人の名前を呼ぶ。


「隼人は恋とかしたことある?」


いつもの隼人なら「くだらない」とか言うのかな?


「、、、、え、み」


寝ている隼人の言葉に固まった。