翔は昼の人間。


今しか生きられないあたしとは違う世界に居る。


「ねぇ、輝はこの先どうするの?ずっとホストなんて続けられないでしょ?」


輝はどうするつもりなんだろう。


あたしはまだ、先のことなんて決まっていない。


今はこの地位を守るの精一杯で、先のことを考える余裕なんてない。


「俺は店でも開こうかなと思ってる。シュウさんみたいに」

「シュウさん?」

「今は宮崎隼人って言った方が正しいのかもな。あの人は凄いよ」


隼人?


「そんなに?」

「あの人は夜の世界の成功者だろうな。それに断トツのナンバー1だったし」