ご飯を食べていると、携帯が鳴る。


あたしのではない。


「悪い、会社からだ」


翔は携帯を手に部屋を出て行く。


「翔、あぁ見えて俺らより忙しい奴なんだよ」

「そうなんだ」

「まぁ、アイツが俺らのことを引き取ったのは会社のためだしな」


輝が言う、アイツとは父親のことだろう。


あたし達3人の。


「翔が継いだの?」

「あぁ、今じゃ社長だよ。翔は俺と違って頭が良かったからな」

「凄いね」


父親の会社は日本を代表するような大きな会社。


そこの社長をしてるなんて、凄いことだ。


それに翔の年で、社長として成功している人間なんてそうそういないだろう。