テーブルを挟んで、輝と翔が居る。


目の前にはおいしそうな料理が並んでいる。


あたしはその料理に手をつける。


「食べようよ?せっかく作って来てもらったんだから」


お店で毎日のように営業トークをしているのに、こんな時はどうして出来ないのだろう。




輝もあたしも、あの頃は同じ未来を見ていたのかな?


あの頃のままなら、輝も地元で就職してたのかな?


そしたら、今も輝と付き合ってたりしてたのかな?


たまに4人で集まったりして、他愛もない話なんかしてさ。


けど、あたしと輝にそんな未来は絶対にこない。


来てはイケない。


あたし達はお互いに傷つき、傷つけ合ってしまう。


だから、愛なんて存在しては、、、イケない。