母親のことを待っていたら、いつの間にかラストの時間になった。


でも、母親はまだこない。


「あの、ラストの時間なんですけど」


そう、ボーイの子があたし達の席に来る。


「待たせてもらう」


翔は母親が来るまで、待つつもりらしい。


「わかりました。リュウさんに言っておきます」


そう言い、ボーイの子が下がる。


その時、一度あたしのことを見た。


その子に「すみません」と、言うと「いいえ」と、遠慮気味に言われた。


お店の中には、人が居なくなって行く。


遂に、お店にはあたしたちだけになった。


「翔、また今度にしない?」


あたしはなんだか申し訳なくなり、そう言った。