席に付き、翔の手が離れる。


それに少し、心細くなる。


「母親も来るの?」


溝口店長と書けるの会話を思い出し、聞く。


「あの人が居なきゃ、何も始まらないだろう」


何も、、、。


そうだ、母親が居なきゃ、何も始まらなかった。


あたしが生まれることも、なかったんだ。


やっぱり、あたしは始まりは母親からなんだ。


それは翔も輝も同じで、、、。


自分たちの母親とあたし達の父親が全部の始まりなんだ。


あたしは、お店の中を見渡す。


あたしもここに居た。


この中で、ちゃんとしてたかはわからないけど、、、。


生きていたんだ。


始まりが母親だけど、あたしはちゃんと自分の足で立っていたんだ。