閉店間際と言っても、店には客がたくさん居る。


ここで騒がれるのは、うちとしても困る。


とりあえず、この女をオーナー室に入れた。


「お願いします。働かせて下さい」


何度もそう繰り返す女に、俺もリュウもお手上げ状態だ。


「君、うちがスカウト性だって知ってるよね」


リュウが聞く。


「はい」


知ったうえで、この女はここに来たというのか。


「なら、うちで君が働くことはない」


リュウがキッパリとそう言う。


「なら、ナンバー1に会わせてください」

「会ってどうする」


俺は聞く。


「どうしても会いたいんです。それに、あたしきっとお店の力になれます」


働いたこともない癖に、何故この女はこうも自身があるんだろうか。