~ 未来 ~


3人が居なくなり、心細くなる。


「大丈夫」と言ったのに、やっぱり傍に居て欲しいと思ってしまう。


でも、あたしは進まないといけない。


まだ、隼人の所に置いてある荷物もある。


それも、どうにかしなければ、、、。


でも、もう少しだけ、、、本当にもう少しだけこうして居てもいい?


百合子ママの写真に向かって聞く。


百合子ママの存在は、あたしには大き過ぎたよ。


それなのに、急に居なくなっちゃうなんて、、、。


「これじゃ、あたし。本当に1人だよ」


泣きたいのに、泣けない。


涙が零れてくれない。


あたしは人としての感情が、ないのかな?


でも、今は凄く辛いんだよ?


「わかってるよ、未来」


そう、百合子ママの声が聞こえた気がした。