百合子ママが居なくなって、あたしの心はぽっかりと穴が開いたようだった。


もう、会わないと自分で言っていたのに、、、。


それでも、やっぱり置いていく人間より、置いて行かれる方が辛い。


「少し、、、こっちでゆっくり過ごすよ」

「そうか」

「あたしは大丈夫だから、3人戻りなよ」


そう言うあたしに、3人とも複雑そうな顔をする。


「来週にはあたしも一度、あっちに戻らないとイケないし。それまで、ここでこれからのことを考えたい」

「未来も、もう子供じゃないしな」


あたしの言葉に、翔がそう言う。


「そうだよ。てか、輝も莉奈もお店に戻らないと相川さんに迷惑かけるよ。翔だって、忙しいんでしょ」


あたしは無理に明るくそう言った。