中に入ると病院の独特の匂いに包まれる。


受付で百合子ママのことを尋ねると、百合子ママの所に案内された。


案内された部屋に入るとベッドに寝ている人がいて、顔の上には布のようなものが掛けられている。


それを見て、体が震えてくる。


あたしはゆっくりと百合子ママの所に近づき、顔の布を取った。


そこには、こないだ会った百合子ママとは別人なほどやつれた姿だった。


百合子ママは1人で病気と闘っていたんだ。


誰にも言わずに1人で、、、。


百合子ママは本当にカッコいい人だよ。


母親とは大違いだ、、、。


守られてなきゃ、生きていけないあの女とは、、、。


あたしは、百合子ママのように行きたいと思った。