車内では、緊迫した空気が流れる。


あたしはずっと、百合子ママの手紙を握りしめていた。


数時間走った頃、懐かしい風景が目に入ってくる。


「懐かしい」


そう、一緒に後部座席に座っている、莉奈が言う。


また4人でこの街に来ることになるなんて、思っても居なかった。


「なんも変わってねぇな」


輝が言う。


本当にこの街は、何1つ変わらない。


あたしもこないだここに戻って来た、そう思った。


だから、ここにもう戻りたくないとも思った。


ここに居ると、昔に戻れるような気持ちになってしまうから、、、。


そして、戻れたらどんなにいいだろうとさえ思ってしまう。