莉奈は少し黙り込む。


「高校の時の未来とこの街で会った未来は、違うかな」

「そっか」


やっぱり、莉奈にもそう見えていたんだ。


「でも、人は必ず変わる。きっと、この世界に居たら嫌でも」


あたしが変わったのも、この世界に居るからなのかな?


きっと、違う。


だって、莉奈は昔と何も変わってないから、、、。


「莉奈。好きだよ」

「な、、、何よ、急に」

「莉奈こそ、何照れてるのよ」

「ミライさん」


そこにボーイの子がやって来る。


「今、行きます」


そう言い、あたしは立ち上り、お客さまの席に向かった。


莉奈、、、。


莉奈はあたしにとって、本当に良い友達で、唯一あたしの理解者だったよ。