Polaris

はぁ〜っと、息を吐き、今度こそ歩みを進めた。


スタッフルームに入り、ロッカーの中を見ると思った通り携帯があった。


忘れる前にと思い、アフターを断ったお客さまにフォローの連絡を入れた。


連絡をし終わり、携帯を鞄にしまいスタッフルームを出た。


ドアを開けると調度よく、オーナー室のドアが開く。


出てきたのはもちろん、隼人。


「お前、人のことを無視して帰ったんじゃなかったのか？」


別に無視したわけではない。


ちゃんとアフターの誘いを全部断ったし。


だだ仕事が終わっていつものくせで、そのまま帰ってしまっただけだ。


「無視なんてしてません。ただ、、、忘れて帰っただけです」


あたしは素直にそのまま、話した。