「未来、お迎え」


莉奈があたしの後ろを見たので、あたしは振り返る。


そこには、隼人が居た。


「彼氏?」


そう、あたしの耳元で聞く。


「違うよ。莉奈、この人が今あたしがいるお店のオーナー」


あたしは莉奈に隼人のことを紹介する。


「隼人。この子、新しいお店の女の子に入れたいんだけど」

「キャバクラで働いたことは?」


隼人はオーナーの顔になった。


きっと品定めしているのだろう。


「いいえ」

「そう。店自体は9月にオープン予定だ。けど、慣れておくためにオープン前に入れる?」

「はい」

「なら、合格。詳しいことはお店で話すから、都合の良いときに連絡して」


隼人は莉奈に自分の名刺を差し出す。


「わかりました」

「じゃあ、お店で。行くぞ」


最後の「行くぞ」はあたしに向けられたもので、莉奈への態度とは全く違った。


あたしは莉奈に「またね」と言い、隼人に付いて行った。