「莉奈。もう、大丈夫だから」


莉奈は抱きしめていた手を離す。


「未来、、、」


莉奈はまだ、何処か心配してくれている。


「莉奈はこっちで何してるの?」


だから、当たり障りのない言葉を向けたつもりだった。


「今は、ニート」

「え?」

「こないだまでは、ソープで働いてた。未来は?」


そう言って、無理に笑う莉奈を見て、胸が締め付けられる。


莉奈もこの世界に生きる、1人になっていたんだ。


「そっか。あたしはキャバクラ。今年で辞めるつもりだけど」

「未来も夜の人間なんだね。でも、きっとあたしとは違うんだろうね」

「え?」

「あたしは男に騙されて、借金作っちゃってさ。だから、返すために」


莉奈は入りたくて、この世界に入ったんじゃないんだ。