この女と会うのは2回目だというのに、俺は女の肩を持とうとしている。


この女は本当に完璧な女なのかもしれない。


そんな女なんて居ないってわかってるのに、そう思いたい俺が居る。


それはこの女がとても脆くて、今にも壊れそうに見えたからなのかもしれない。


これが演技だというのなら、俺はこんな役者を見たことがない。


もしこれが演技でも、俺は騙されても良いとさえ思ってしまった。


「殴って、ごめんなさい」


今まで、黙っていた女がそう言う。


その女の目は俺のことを見ているが、きっと俺のことは映していない。


「君、、、生きてるって実感ある」


俺の言葉に、女の目が揺らいだ。


「ある、、、と思う。あたしにはまだ価値があるから」


女がさっきから口にする「価値」と言う言葉は俺にはよくわからなかった。