あたしのせいで、予定より少し時間は掛かってしまったが無事に撮影を終えた。


それに一安心する。


これなら、仕事をしていた方がよっぽど良い。


伊東さんに挨拶しようと思ったが、伊東さんは緒方さんと話している。


2人の話が終わるのを待っていると、結城さんがやってくる。


あたしは結城さんのことを視界に入れないようにしていたのに、結城さんがあたしに話しかけてきた。


「今度伊東さんがお店に行く時、いくら金落としてくれるか楽しみだな」


結城さんは、見下しているような言い方をする。


結城さんが居る世界とあたしが居る世界は、全く違う。


だけど、あたしだって楽してこの地位に居るわけじゃない。


「話があるんですけど」


あたしは結城さんと2人になれる場所に移動する。