結城さんの顔を見て、この前のこと思い出す。


「だって寝なくて客が付くなら、楽な話だろ」


その言葉を思い出しただけでも、ムカムカしてくる。


そんなあたしに気付いた、結城さんがあたしの所にやって来る。


「来たんだ」

「なにか」

「こないだと態度違うんだな」


何がおかしいのか、そう言い笑う。


「ここは、お店じゃないですから」

「だから、俺に冷たいと?」

「優しくして貰いたいなら、お店に来たら?そしたら、それなりに優しくしますよ」


あたしは営業スマイルを結城さんにした。


結城さんがお店に来たところで、優しくなんかするつもりはこれっぽちもないが。


「俺にそんな態度取る女、初めてだよ。おもしれぇ」


何か言っていたが、どうせロクなことじゃないと耳を傾けなかった。