溝口店長の口調はいつもとは違う。


「リュウ。俺は今こいつと話してんだよ」

「お前も来い、隼人」


隼人が溝口店長に反論してるのに、物怖じしない。


そして、3人でオーナー室に入った。


隼人の機嫌は先ほどより、悪くなっている。


「ミライさん、ボーイに色かけないで下さい」


三浦くんにキスをしたところを、溝口店長も見ていたのだろう。


あたしは隼人しか気が付かなかった。


でも素直に、謝罪の言葉を口に出来ない。


「あたしの休みの日に、あたしのお客さまが来たこと聞いてないんですけど」


あたしはさっきの女の子たちの話を口にする。


謝るのは、このことがハッキリさせてからだ。