単価が少ない分、他の席に回る率が多い。


その分、お客さまが混ざらないように頭は振る回転だ。


おかげで、体も頭もパンク寸前だった。


たった5日だが、あたしにとってはとても長く感じた。


あたしは少し1人になりたくて、お店の2階の席に座った。


夏祭りの残り2日は太客を呼んでいるので、少しは楽になる。


そんなことを考えながら、煙草に火をつけた。


今は誰も居ない店内。


だからか、店内がやけに広く見えた。


ついさっきまで、ここは人で埋め尽くされていた。


誰か1人でも、あたしのことを認めてくれた人はいたのだろうか。


ここには、あたしは必要だって思ってくれた人が。