「逆に今日はどれくらいお客さまが来る予定ですか?」

「今のところは、特に入っていませんよ」


なら、ここに居る女の子たちは使えるということ。


「なら、今日はあたしの貸切になっちゃうかも」

「え?」


あたしは溝口店長から視線を逸らし、女の子たちに移す。


「みんなにお願いがあるんだけど、あたしの席のフォロー頼めるかな?」

「もちろんですよ」

「あたし、ミライさんの席に付きたいです」

「あたしも」


女の子たちが快く引き受けてくれる。


「ホントに?ありがとう」


あたしは女の子たちに頭を下げる。


「ミ、ミライさん」

「辞めて下さいよ」


頭を下げたことで、みんなが辞めさせようとする。


それでみんなが気持ちよく協力してくれるなら、頭だって簡単に下げてやる。