それに気付いた、溝口店長があたしの所に来る。


「ミライさんが待機席に居るの珍しいですね」


みんなが聞きたいことを、聞いてくる。


ナンバー1になってからは、一度もここに座ったことはない。


大体同伴かギリギリに来るから。


でも、この夏祭りは仕掛けさせてもらった。


あたしがここのナンバー1だって、隼人やお店の子たちにわからせるために。


「あたしだって、ここに座ることくらいありますよ」

「今日の来店のお客さまって居ますか?」


それはあたしが抱えている太客のことだ。


でも、今日は太客のお客さまは1人も呼んでいない。


むしろ、断った。


太客のお客さまは後半に来てもらうように。