メロディフラッグ

ちょっと高そうな、きれいな手帳。いけないとは知りつつ、そっと表紙をめくる。


実際は手帳ではなくアルバムだった。



ちょっと古い写真。



赤ちゃんが三人うつっている。


次のページには、男の子が二人。
一見女の子のようにも見える綺麗な顔をした男の子と、こちらを睨み付けるようにして写っている、ちょっとぽっちゃりとした男の子。


次のページも恐らくその二人だろう。ランドセルを背負い、校門の前でピースをしていた。ちょっとぽっちゃりしていたほうと思われる男の子は、ガリガリになっていた。鋭い眼光はそのままに。



どんどんめくっていくと、二人が成長していく。


中学生になり、ブレザーに身を包んだ二人は髪色も明るく、ちょっと気だるげだ。モテそうな感じ、次郎は思った。

高校は別れたらしく、綺麗な顔をしたほう(よく見ると成海汀に似ていると次郎は思った)はブレザーで、ガリガリのほうは学ランを着ている。


次のページをめくろうとしたとき、レッスン室の扉が開いた。

汀だった。