「………わがままかもしれないけど、さ」 「う、うん……?」 なんだろう……? 「……キス、したいんだけど」 「へ……!?」 き、き、キス!!? 速川くんの発言に顔が真っ赤になる。 「てか、もう我慢できないかな」 「え!?んんっ……!」 速川くんは私に甘くてとろけそうなキスをした。 「桜本、好き。どうしようもないぐらい」 速川くんはいつもの爽やかな笑顔で私を優しく抱きしめた。 恋のスケッチブックは君色に染まる【完】