「それに」
「え?」
「こんなこと言ったら桜本困らせるかもだけど……さ」
なんだろう……?
「……妬いた」
「え!?」
そう言った速川くんの顔は真っ赤だった。
妬いたって……ヤキモチですか……?
「速川くん、顔真っ赤……」
「あぁ~~っもう見んな」
私は速川くんの胸にすっぽり閉じ込められてしまった。
「………っ」
こんなことされたら、もっと好きになっちゃうじゃないですか……っ
「………ごめん。また困らせたよな。さ、続きやろう」
「う、うん」
少し赤くなった顔を隠しながら、スケッチブックと色鉛筆を用意した。



