うーん……どうしよう。
「中庭に行くか……」
中庭に行くと、山と太陽がいい感じの位置にあった。
「キレイ……」
この景色描こう。
そう決めた私は画材を準備してスケッチブックを開いた。
そして黙々と絵具を筆につけて手を動かす。
太陽の光はこの3色を使おう………。
こうやって色の配色を決めたりするのがすごく楽しい。
いつか、絵を描く仕事につけたらいいなって思う。
自分の好きなことを仕事に出来るってすごく夢のような話だけど、自分なりに頑張りたい。
「………絵を描くの、楽しいな」
「あれ、桜本じゃん」
「ふぇっ!?」
背後から声が聞こえてびっくりする。
振り返ると、そこには爽やかな笑顔の速川くんがいた。