体育館へ戻ると、速川くんに3人の男子が寄ってきた。



「おいおい、速川!桜本と付き合ってたのかよ?」


「ヒューヒュー!!!」



ひ……っ
私のせいで速川くんが……っ!!!



「あ、あの……っ私は……っ」



「こら!桜本が困ってるだろ!俺と桜本は付き合ってねぇよ」



速川くんが3人の男子の頭を軽くチョップした。



「速川くん……っ」



「ごめんな、桜本。コイツらってば桜本を困らせて……っ」



「ううん!大丈夫、だよ」



いつか……速川くんの彼女になれたらいいな、なんてバカなことを考える。
速川くんの彼女なんて、天と地がひっくり返ってもありえないけどね。



「俺のパスが下手だったせいで桜本が突き指したから保健室に連れていっただけだから」



「本当かよ?やましいことでもしたんじゃ……」



や、やましいことって……!



「ば……っ!してねぇーよっ!!」



「ふぅーん?」



この男子3人、冷かし方が怖いよ!!