「先輩、どうしたんですか?」 「え!?」 美術室に着くと、岡田くんが目を細めて私を見てきた。 「顔、赤くないですか?」 「そ、そんなことないよ!?」 やだ……顔、まだ赤かった!? 「もしかして、あの男子となんかやましいことでも……」 「し、してませんっ」 「ふぅーん、つまんないの」 つ、つまんないのって……。 「じゃ、私帰るね」 「はい、さようなら」 色鉛筆を棚にしまって、美術室を出た。 はぁ、岡田くんって私のことなんだと思ってるんだか……。 キケン人物だ!キケン人物!!!