初めての恋
あれは高校の校外学習でした。
私が商業高校に入学し、男の子を意識し始めた頃。
この時私は活発で元気な女の子から
恥ずかしがりやの地味な女の子に変わってしまいました。
理由なんてわかりません。
ただ周りが知らない人ばかりになって、突っ込んで行けなかった。
ただ勇気が無くて、臆病で嫌われることが何より嫌でした。
「ねぇ、雅ちゃん。こっちにおいでよ!」
「ごめん、廊下で千恵と待ち合わせしてるの。」
校外学習の1日目は先生の長い話とクラスでの自己紹介でした。
今は自己紹介までの休憩時間。
私は同じ中学で吹奏楽部に入っていたちえとずっと一緒にいました。
千恵さえ居てくれればいい。そんな風に思っていました。
「雅、自己紹介どうしよ?」
「名前と出身中学、入ってた部活言ってさっさと終わらせよ?」
「目立つの嫌だしね!」
「本当にね。」
それから私たちは指定された部屋に向かいました。
「じゃあ、出席番号1番から順番に。」
時々面白い自己紹介があっても、どの人も同じような内容でした。
でもその中で印象に残ったのが彼でした。
「僕は村田真です。愛媛からテニスをするために来ました。
日本一になりたいと思ってるのでよろしくお願いします!」
え、ひめ?
あの人愛媛から来たんだ。
だから少しだけイントネーションが違うんだ。
私の彼に対する印象はこんなものでした。
「雅!次だよ。」
「私は椎名雅です。M中学で吹奏楽部に入ってました。
1年間よろしくお願いします。」
緊張した...
ちゃんとできたよね?おかしくなかったよね?
村田くんって、テニスのために下宿してるってことだよね?
すごいなぁ...
もっと村田くんのことを知りたい。
いつの間にかそんな風に考えていました。
あれは高校の校外学習でした。
私が商業高校に入学し、男の子を意識し始めた頃。
この時私は活発で元気な女の子から
恥ずかしがりやの地味な女の子に変わってしまいました。
理由なんてわかりません。
ただ周りが知らない人ばかりになって、突っ込んで行けなかった。
ただ勇気が無くて、臆病で嫌われることが何より嫌でした。
「ねぇ、雅ちゃん。こっちにおいでよ!」
「ごめん、廊下で千恵と待ち合わせしてるの。」
校外学習の1日目は先生の長い話とクラスでの自己紹介でした。
今は自己紹介までの休憩時間。
私は同じ中学で吹奏楽部に入っていたちえとずっと一緒にいました。
千恵さえ居てくれればいい。そんな風に思っていました。
「雅、自己紹介どうしよ?」
「名前と出身中学、入ってた部活言ってさっさと終わらせよ?」
「目立つの嫌だしね!」
「本当にね。」
それから私たちは指定された部屋に向かいました。
「じゃあ、出席番号1番から順番に。」
時々面白い自己紹介があっても、どの人も同じような内容でした。
でもその中で印象に残ったのが彼でした。
「僕は村田真です。愛媛からテニスをするために来ました。
日本一になりたいと思ってるのでよろしくお願いします!」
え、ひめ?
あの人愛媛から来たんだ。
だから少しだけイントネーションが違うんだ。
私の彼に対する印象はこんなものでした。
「雅!次だよ。」
「私は椎名雅です。M中学で吹奏楽部に入ってました。
1年間よろしくお願いします。」
緊張した...
ちゃんとできたよね?おかしくなかったよね?
村田くんって、テニスのために下宿してるってことだよね?
すごいなぁ...
もっと村田くんのことを知りたい。
いつの間にかそんな風に考えていました。
