先生、わかりません。


むわっとした変な空気

外よりも2、3℃高いんじゃない?という部屋の中には一人の先生がいた

確か名前は早北先生

下の名前なんか覚える気はなかった


「よぉ、やっと来たか」

ガラガラと音を立てて扉を開けたせいか(というか開けたら鳴った)先生はこちらを振り向きつつ言った

遅えぞ、と白い歯をすこし出しながら笑うその姿はとても先生には見えなかった

ていうか早北先生いくつくらいなんだろう?