両親は医者でした。
私が医者になり病院を継ぐことを望み、
決して絵描きになることをすんなりと
許してくれはしませんでした。
親不孝な息子は反対を押しきり
両親がついに折れました。
しかし私を応援する事はありませんでした。
親戚のみんなも口を揃えて言っていました。
「あいつは馬鹿だ。
才能も無いくせに。」
それでも私は絵描きの道を選びました。
しかし絵描きになったからと言って
生活ができるわけでなく
他の仕事をしながら絵を描き、
売れない事に苛立ち
自暴自棄の時もありました。
すぐに気付きました。
自分には才能が無いんだと。
絵描きになるよりも
医者になった方がよっぽど
人の人生を変えれるのではないかと。
それでも醜くもがき続けています。


![扇風機においての考察 [短]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.759/img/book/genre99.png)