両親は医者でした。

私が医者になり病院を継ぐことを望み、
決して絵描きになることをすんなりと
許してくれはしませんでした。



親不孝な息子は反対を押しきり
両親がついに折れました。


しかし私を応援する事はありませんでした。



親戚のみんなも口を揃えて言っていました。

「あいつは馬鹿だ。
才能も無いくせに。」


それでも私は絵描きの道を選びました。



しかし絵描きになったからと言って
生活ができるわけでなく
他の仕事をしながら絵を描き、
売れない事に苛立ち
自暴自棄の時もありました。



すぐに気付きました。
自分には才能が無いんだと。


絵描きになるよりも
医者になった方がよっぽど
人の人生を変えれるのではないかと。



それでも醜くもがき続けています。