ん~何かしたかしら?

と、考えていると声をかけられた。


「ようこそスノーヴァ王国に、ローザ姫。
僕はこの国の国王のレオンと言います。」

でもこれからはお兄様とよんでくださいね、とつけくわえ、やけに童顔な国王はニッコリ笑って言った。

「私はこのレオンの妻のアリスというのよろしくね、ローザ。
ちなみに私もお姉様と呼んでくださいな」

お二人共、とてもお似合いだわ~


って私も自己紹介ね…


「私はフローラ王国第一王女ローザ・ラミット・サン・グロー・ハル・リシンド・フローラともうします。こちらこそよろしくお願い致します。」

ちゃんと自己紹介をやり終えたからか、自然と笑みが浮かんだ。

すると、二人の顔が驚きの表情に変わった。

えっ

私、なにか間違ったことしてしまったのかしら


「あの、私なにか、その、してしまったのでしょうか…」

知らないうちに不安な顔をしていたんだろう、
慌ててレオン様が言った。

「いや、貴方のまわりに花びらが…」


え、花びら?