ん~


「だって私のものを運んでるだから
運ぶのに私邪魔なだけじゃないかしら?

あと、ドレスだって私を着せ替え人形みたいにするだけで私の意見なんか取り入れてくれないじゃないの~」


「それはそうですけど…でも!
結婚するんですよ!!姫様!!
なのに、この調子で大丈夫なんですか?
ハナは心配で心配で…」


わざとらしく涙を拭うふりをするハナ。


「その点は大丈夫よ~
だってハナも居てくれるのでしょう?」


ねっ?と私は笑った


「…っつ
ずるいですよ!!姫様!!
私が姫様の笑顔に弱いと分かってやっているでしょ!!」

ふふっ!!


「でもね?ほんとに大丈夫よ?
私ね。お母様にお願いされたの
だから頑張るわ」

にっこり笑ってハナに言うと


「姫様…大丈夫です!!
亡き王妃様の願い、私も精一杯姫様のお役に立つようにがんばりますから!」

胸に手をあて真剣に言ってくる、ハナ。