「おい!蒼!!」
「雄哉!!会いに来てくれたの?
蒼うーれーしーいっ!」
「いい加減にしろお前...」
「何が?」
「優奈に嫌がらせばっかしてんじゃねえよ!!
お前いつからそんなんになったんだよ
俺が知ってる蒼はこんなやつじゃない!!」
「あはははははは!!
アタシをこうさせたのは雄哉じゃない!!
なのに雄哉はしらんぷりするの?
都合いいんだね」
「俺が何したっていうんだよ」
「アタシを見てくれないからよ....
なんで!?優奈よりあたしのほうがそばにいたんだよ!?
先に出会ったんだよ!?アタシのほうが
雄哉のこと好きなんだよ!?
なのになんでよ!!なんでよ!!!!!」
「....お前オカシイよ」
「もう...いいよ....
こんな雄哉ならいらないよ
ぎゃあああああああああ!!」
蒼がカッターナイフを俺に向け
手を振りかざす
俺はその手を止めカッターを
取り上げようとする
だが蒼もなかなか力が強く
揉め合いになる
ぷすっ
それは豆腐に包丁を入れるような感覚で
何が起こったのかわからない
一瞬フリーズした後
周りの生徒の悲鳴が聞えてくる