「裕也は一番大事なこと、
視てないんだね」
え?
「裕也はいつもそうだよ
アタシがいつも、いつだって
一番そばにいたのになのにアタシのこと
全然見ててくれないじゃん..」
「いや、えっとだって葵は
幼馴染でそういう対象として見れなかったっていうか
なんていうか....でも今は葵のこと...」
「うるっさぁいっ!!!!!!!!!!!」
葵が今までに見たこともないような顏で
血相を変えて怒鳴った
「裕也さ...『前』も同じこと言ったよね
覚えてる?だからアタシフラれたんだよ?
ねえあんな女..優奈なんかのどこがよかったの!?」
一気に寒気がした
「前にも」
「覚えてる?」
「優奈」

