「ではさっそく初めていきます」


「はい...」


「裕也さまは前世を知りたい、
ということでよろしかったですか?」


「はい」


「じゃあ目をつぶってください」


「...」


シイナさんは目をつぶった俺の頭に
手を置いた


がんっ


いっ....


突如俺の頭に激痛が走る



「目をあけていただいて大丈夫ですよ」


目を開けたら何かが視えたりするんだろうか


おそろおそる目を開ける


え?


「あの...何も視えないしおこらないんですけど」


「『前世を視る』というのは好きなものだけ
好きなときに視られるわけではないんです

前世で出会っていた人、物などに「今」会った時に
視えることが主です」


「な、なるほど...わかったようなわからないような
あはは....」