「これ、今日のお礼な!ずっと付き合わせっちまったし…?」
あ……
やばい……
「え!?ちょ、何泣いてんの?」
涙で隆太が歪んで見える
でも、ネックレスの輝きは…泣いててもちゃんと見える
そのことにも、また涙があふれた
手で拭いても、溢れ出す涙には追いつけない
もう、涙を我慢することはできない
だって、ネックレスなんて…嬉しすぎるよ?
そして今の私には辛すぎる
こんなサプライズされたら泣いちゃうじゃん
「あ、あり…が、と」
泣きながらお礼を言う
「っ!もう、泣くなよ…?」
今まで我慢してた涙も、次から次にあふれてくる
「ほん、とに、ほんと、に……ありがと」
泣いてばかりではいけない
一生懸命笑った顔を隆太に見せたい
号泣しながらにっこりと笑うと、隆太も戸惑いながら私と同じように笑ったように見えた
…うん
もう、隆太が笑ってくれればいいや
「隆太…!優奈と…………幸せになってね」
キミの笑顔を見るために、私は言う
ほら?
キミは、今、優奈じゃなくて、私に向かって笑ってるじゃない?
もう、これで満足だよ
私は今、最高に幸せだよ
ねぇ、隆太………?
ありがとう
これから、お幸せに
そして、私は、ずっと、隆太が、大好きです


