特殊秘匿保護法案。

これは、日本の安全保障に関する情報のうち『特に秘匿する事が必要であるもの』を『特定秘密』として指定し、取扱者の適正評価の実施や漏洩した場合の罰則などを定めた法律である。

悪用すれば、国民や部外者に知られる事なく非合法な行為を遂行する事も出来る為、悪法ではないかと現在議論が交わされていた。

その議論が冷めやらぬうちに、アメリカと共同でこんな人体実験が特殊秘匿保護法案を隠れ蓑にして行われるとは…。

「それで!」

小暮が軍医に食って掛かる。

「マットは!マットはどうなるんだ!もうディアボ化を止められないのかっ?」