振り向いた軍医。

その青い瞳が、揺れる。

「マ、マット・エヴァーズマンJr.二等軍曹…」

声を震わせながら、彼は思わず呟いた。

「死んだ筈では…」

「これでハッキリしたな」

小暮が言う。

「マットのディアボ化はコイツが元凶だ」

この軍医がマット達のチョークの隊員全員にした注射が、何らかの引き金となったに違いない。

「よくもステビンス達を…俺の仲間を…!」