「マット」

ステビンスがそんな彼の肩を叩いた。

「大丈夫さ、楽勝だ」

陽気に告げる親友の明るい笑顔が、心強い。

「チョロイもんさ」

「…ああ」

ステビンスの言葉に頷くマット。

そうさ。

俺達はレンジャー。

いつも一緒にやって来た仲間。

訓練部隊のヘナチョコとは違う。

何も気負う必要はない。

それらしく行動すればいい。