「どうするんです?丸腰でアメリカに行くんですか?」

「それ以前にアメリカに向かう事すらできないかも…」

麗華と豊田が小川の顔を見る。

と。

「そこは俺に任せちゃくんねぇか、お嬢さん方」

言ったのは小暮だった。

すぐに自前のスマホを持ち出し、どこかへ電話をかける。

通話する事約5分。

「…話がついた」

小暮はマットを含めた全員の顔を見た。

「これから横田飛行場に行こう」