鉄の救世主Ⅲ(くろがねのメシアⅢ)

「なっ!」

「本気で言ってるんですか小川分隊長っ?」

三浦と谷口がギョッとする中。

「だっはっはっ!」

何故か嬉しそうに笑ったのは小暮。

「いいぜいいぜ小川ぁ!お前最近無茶するようになったよなぁ!只のクソ真面目な男じゃなくなったのは、好感が持てるぜぇ?」

「…小暮三等陸曹の好感はともかく」

軽く咳払いする小川。

「この一件…何か陰謀めいたものを感じる…任務という名目でマット達のチョークはここに送り込まれたらしいが…」

小川の表情は険しかった。

「裏で誰かが糸を引いているのかもしれない」