指紋も出ず、遺留品もない。

犯人に繋がる物証は何一つないが…マットには犯人が分かっていた。

恐らくゴーストの仕業だ。

彼が、テロ組織同盟と水面下で繋がりを持っているであろう国防総省長官を暗殺したのだ。

テロ組織同盟への『宣戦布告』の為に。

アメリカ軍に所属するマットやジェフでは、国防総省長官を断罪する事はできない。

だから代わりに、傭兵であるゴーストが長官を裁いたのだ。

独自の正義を掲げる彼の手で。