飛翔した砲弾は、T-62の側面装甲に直撃!

流石に一撃で破壊とはいかなかったが、BMP-1の対戦車榴弾は装甲貫徹力400ミリを誇る。

大きなダメージを受け、大破するT-62。

「もう一発だ」

ゴーストが再び発射した73ミリ低圧滑腔砲により、T-62は大爆発。

完全に沈黙した。

「マット!」

戦車と歩兵戦闘車が無力化したのを確認し、ジェフとコートニーがマットに駆け寄る。

何度もT-62の砲撃と銃撃に晒されたマットは、直撃こそ受けていないものの傷だらけだった。

顔は黒く煤け、出血している箇所もある。

「マット…大丈夫?…」

コートニーがマットの体を支えるが。

「大丈夫だ、さぁ…急いでこの場を離れよう」

マットはその傷ついた体でコートニーを担ごうとする。

流石にジェフに止められたが。