素早く狙いを定め、コートニーはトリガーを引いた!

その反動は痛めた足では堪えきれずに後方に倒れそうになるが。

「っ、おい!」

マットが咄嗟に彼女の体を受け止める。

そしてコートニーの撃った12.7ミリ弾は、コクピットのガラスを貫通し、パイロットであるディアボの頭を粉々に破壊する!

操縦者を失ったハインドは暴れ馬の如く空中を躍り狂い、そのまま荒野に墜落激突、大爆発を起こした。

「…支えてくれて有り難う…」

肩越しに振り向き、無表情でマットに礼を述べるコートニー。

「あのスピードで飛ぶハインドのパイロットを狙撃するなんて…」

マットは愕然とする。

流石はゴーストの養女。

恐るべき腕前だ。