コートニーを救出できた以上、もうこの場に用はない。

発見される前に速やかに脱出する必要がある。

「歩けるか、コートニー」

ゴーストがコートニーの手を引くが。

「あっ!」

彼女は思わず声を上げた。

見れば彼女の左膝が紫色に腫れ上がっている。

「酷いな、骨折か」

「大丈夫…歩けるの…」

気丈に振る舞うコートニーだったが、どう見ても自力での歩行は困難だった。

そこで。

「ちょっと我慢してくれ」

「きゃっ…」

マットがコートニーの体を肩に担ぎ上げた。