更に注意深く様子を探っていたゴーストは。

「!」

基地内から大型の軍用トラックが出て行くのを見つける。

更に双眼鏡の倍率を上げる。

トラックを停め、基地警備の民兵と会話しているトラックの運転手。

会話の内容までは流石に聞こえないが。

「!!」

トラックの荷台から下ろした木箱の表示が、辛うじてこの距離からでも確認できた。

『A military nano-machine(軍用ナノマシン)』

「こいつは驚いた…」

双眼鏡を下ろし、ゴーストはマット達の方を振り返る。

「あの基地…世界中にディアボやナノマシン兵器を売り捌く工場かもしれん」