「だとしてもだ」

ゴーストは紫煙を吐く。

「罠を承知で奴らの手の内に入り込み、逆に捕縛して尋問という手もある。虱潰しにコートニーの所在を探すよりは手っ取り早い」

「確かにな…」

ジェフは道に視線を落とす。

未舗装の砂の道には、先程のジープの轍が残されている。

これを辿っていけば、ジープの行き先がわかる。

土地開発が進んでいない未発展の国でも、メリットはあるものだ。

「そうと決まれば後を追おう。砂嵐でも来たら轍が消えてしまうぞ」